軟腐病
薬剤
評価 | 薬剤 | 収穫前日数 | 回数 | 倍率 |
◎ | オリゼメート粒剤 | 30日 | 2回 | 6kg/10a |
◎ | スターナ水和剤 | 7日 | 3回 | 2000倍 |
◎ | ナレート水和剤 | 〇日 | 〇回 | xx倍 |
○ | Zボルドー | 〇日 | 〇回 | xx倍 |
○ | ヨネポン水和剤 | 〇日 | 〇回xx倍 | |
△ | バリダシン液剤5 | 〇日 | 〇回xx倍 |
■基本情報
【病原菌】
エルビニア(細菌)
【多発時期】
7~9月(30~35℃)
【多発条件】
高温,多肥等による根痛み
高温期の多雨
【被害の特徴】
[地際部に発生した場合]葉の付け根部分が薄い黄色になる。やがて内部が腐敗し、外葉から次々と軟化、腐敗して枯死する。
[地下部に発生した場合]根元の一部がやや褐変し、地上部は生育不良となる。
いずれも、特有の腐敗臭がする。圃場で臭いを感じたら近くに被害株があると思われる。
[調整時]根を切る際に手ごたえが弱い。切り口が茶色になっている。切り口から臭いがするといった特徴がある。
【似た症状の病気】
[萎凋病]
萎凋病が根元など地下部から発病するのに対して、軟腐病は葉や葉の付け根からから感染し、地上部が倒伏する点で識別できる。萎凋病が発生した根元から二次的に軟腐病菌が感染することが多いため誤認されることが多い。
【予防と治療】
・基本的に治療方法はなく予防に努めるしかない。
・白絹病、萎凋病の二次完成で発生する場合が多いので、萎凋病の防除に努める。白絹病に対しては同時防除を行う。
・ねぎの首の開いていると、そこから感染しやすいので特に注意が必要。
・被害が発生した場合は被害株を抜き取り、圃場外へ持ち出す(二次感染を防ぐ)。
・調整時については症状が出ていなくてもすでに菌が侵入している可能性もあるため、収穫から出荷まで湿度と温度の低い場所を選び、早期に出荷することを心がける
・育苗中の苗にはほとんど発生しない。
- 最終更新:2017-08-04 23:52:04